昨日に続きまして、全国青年大集会の報告です!
昨日は日本共産党の志位委員長の挨拶を中心にした映像をアップしました。
本日は実際の青年の発言、そして反貧困ネットワークの湯浅誠さんの連帯挨拶をアップします。
最初に話した青年の
「自分ひとりでは前に進もうという気持ちにはならない。
これから先、何かをやっていこうと思ったときに、
誰かの力とか言葉が絶対に必要です」
という発言と、湯浅さんの、
「一人で生きていけないと思う人、それは弱さではない。
人は一人では生きていけない、それに気づいたことは財産です。
そのことに気づいた人が、改めて人との結びつきを作っている。
そこに希望がある」
という発言はすごくかみ合っています。ぜひ視聴してください☆
次に、集会では様々な分科会が行われたので、その中から一つ紹介します。
高知から医療の分科会に参加した、看護士・おかちゃん
日本医労連の中野さんのお話で、
「先日、41歳と37歳の車上暮らしの夫婦が万引して捕まった。
車には2歳と1歳の子どもが亡くなっていた。
働く意欲も能力もある人が働けない世の中になっている。
それが、私たちの対象者です。」
という話がありました。
そのお話に、すごく共感しました。
看護師は、ときとして政治や社会の制度に疎くなりがちです。
どう看護するかを熱く議論できても、どう社会を見つめるかという議論はできないことがあります。
しかし、どう看護していくか、どう医療を提供するかだけを話し合っていてもいけない。
格差や貧困の社会を知り、変えていくことは看護とは切っても切れないことだと改めて思いました。
分科会では看護師の立場、患者さんの立場、医療事務の立場と、多くの発言がありました。
働き方の交流では、ある病院では、
「施設長のパワハラで、1年で94人が辞めた。」
「忙しくて詰め所に人がいない。患者さんからもイライラした様子で声をかけられる。」
「良い看護をしたいけど、あまり忙しいとイライラする。そこまで求めないでと思ってしまう。」
などひどい実態や、良い医療が提供したいのにできないという葛藤が聞かれました。
日頃、私自身も色々な矛盾や葛藤を感じていたので、どこの病院も同じような苦しみを抱えているのだと感じました。
中野さんは、
「ILOでは勤務の間は12時間以上。
でも日本は12時間未満しか空かない。
オーストラリアは患者4人に対し、看護師1人の体制。
でも、それは絵に描いたモチじゃない。
オーストラリアの看護師たちは、自分たちの労働条件が悪くなれば、看護ケアの質が落ちるとケアへの情熱から、ストライキしたりして勝ち取ってきた。
オーストラリアの人の人生も、私たちの人生も一度きり。
よくしていくために、行動していくことが必要」
と話され、改めて国際基準から大きくはずれていることを知ると同時に、医療者の労働条件を改善するのは、何より患者さんのためでもあることや、行動して変えることができることを知り、元気になりました。
また、医療費の問題では
「介護で悩んでいる人に、制度のことさえ知らされていない。
憲法25条(全て国民は、健康的で文化的な最低限の生活を営む権利を有する。国はその実現に努める)のある国なのに、どうして一人で悩まなくちゃいけないんだ。」
「患者中心の医療といいながら、経営中心の医療になっている。」
「病院給食も材料費削られている。休日は給食を栄養士一人で作っている。安全な給食の提供難しい。」
「開業医の団体で働いている。
開業医の先生から、経営状況が厳しく、どうやって労働者の有休を認めないようにしたらいいか、どうやって解雇したらいいかと聞かれる。
社会制度そのものが変えないと変わらないと思う。」
など深刻な実態が出し合われました。
日本も以前は、医療費無料だった頃もありますが、今はオムツ・食事・差額ベッドなど多くのものが有料化しています。
国民の医療をよくするためにも、わたしたちも世界基準並の医療を求めていこう、これからの政策や政治に声を上げていこうとみんなで確認し、分科会が終了しました。
今の状況に泣き寝入りせず、一人じゃなくみんなで声をあげていくことが必要とされていると改めて感じました。
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