迷い。
「迷うこと」、というのは、元来、あまり、歓迎されてきませんでした。
迷いを捨て去ることが、「境地を開く」と評価されたり、迷うことは優柔不断として、さも決断力がないようにいわれたり…。
いやはや。
しかし、本当に、大事な決断を下すときというのは、やはり、心底迷うものなのではないかと思うのです。
うむうむ。
ここ数日の世論調査。
ここにきて、「支持政党なし」が増加傾向、もしくは、減らない傾向にあるようです…。
6月8日、内閣発足時には軒並み60%以上と急上昇していた内閣支持率が、20ポイントほどの急落で50%を割り込み、場合によっては40%を下回る新聞もあるようです。
この間、大問題として持ち上がった、消費税増税への態度でも、賛成を、反対が上回るという変化が起こっています。
「しょうがない」という思いは、実際に、いろんな人と話していても感じましたし、世論調査も増税「賛成」が多数という状況でした。
短期間…一ヶ月もたたない状況でここまで変わる。
ひとつひとつの出来事、言動に、非常に敏感に世論が動いています。
国民一人一人がどうしようか、と、「迷っている」様子が見て取れるようです。
うーむ。
「迷うこと」は悪いことではない。というよりもむしろ良いことだと思います。
あれこれ、思い巡らす態度こそ、人間らしく。また、そうすることでしか、本当に大事なものは、みつけられない。と思います。
たしかに、迷った末の決断が、常に正しいとは限りません。あの時、あっちにしといたらと思うこともしばしば。しかし、迷いの大きさに比例して、失敗したとしても、忘れがたい選択になるでしょう。
忘れてしまわないことで、次は違う選択ができるかもしれません。
ぜひ、熟考をして、答えを出してほしい。
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